足場計画図の描き方の基本〜その②〜

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足場計画図を計画・作図する際のポイントを実際に足場計画図を書きながら説明していきます。
足場計画図作成に一役買えれば幸いです。

なお、この記事はその②として前回の記事で平面図割付けまでを行なった続きからとなります。

「足場計画図の描き方の基本」シリーズをはじめて見る方は、以下の~その①~もご参考にしてください。

目次

一度立面図を起こす

それでは、前回からの続き、一度立面計画図を作図していきましょう。

前回の平面図の作成で平面割付けはおおよそ形になってきました。

足場の離れなどを平面図上で調整してきましたが、これで終わりではありません。

一度、立面図を起こしてみると、足場おさまりが悪い箇所が見えてくるものです。

平面図で終わったと思い、寸法線まで全て書き込んでしまってから、立面図・断面図の作図に取り掛かると後の修正が大変になります。

それでは早速、足場計画図の作成していきます。今回は、平面図の計画と同じ建物で南面の足場計画図を作成していきます。

足場平面図と通り芯をコピー

足場立面図は平面図はすでに作成ができているので、割り付けは特に考えることはないです。

まずは、立面図のGL付近で足場計画図の作図に邪魔にならない箇所に事前に作図している足場平面図を貼り付けます。

足場平面図を立面図の向きに合わせて回転させ、通り芯を基準に貼り付けを実施します。

ジャッキべースの配置

いよいよ、足場立面図作図です。

ジャッキべースを足場割り付けに合わせ配置していきます。ジャッキバースの高さは200mm〜250mm程度で設定しておくのが一般的です。

実際の足場組立の際は、敷地の不陸によってジャッキ高さを調整しますので、縮めることも伸ばすことも対応できる高さとしておきましょう。

また、実際にはジャッキベースの足元に敷板などを設けますが、作図の段階ではジャッキベース+敷板で設定し高さとしてとらえましょう。

足場の割り付けは平面図でわかってますので、ジャッキベースをコピペしていきます。

ここでの注意点としては、建枠を抱かせた(クランプ連結した)箇所などはどちらかの縦枠にしかジャッキベースが取り付きません。

したがって、どちらかの建枠の直下にのみジャッキベースを配置していきます。

今回の事例であれば一般部の足場幅を914mm、階段部を1219mmとしていますので、その取り合い箇所で片側のみの配置となります。

1段の足場の配置

ジャッキベースが配置できたら一段目の足場を配置していきます。

建枠とブレース、布板がセットになったCADデータがあればコピペで配置してくことが可能です。
こちらも平面図の割り付けに従い、足場部材を配置していきます。

コーナー部などで妻側(ブレースではない方)が見え掛りとなる場合もありますので、足場の向きは良く確認しておきましょう。

一段目に調整枠を使う場合

足場の高さ的に、1段目に調整枠を使う場合があります。その場合も作業手順としては同じで、一段目に調整枠で配置するようにしましょう。

調整枠とは、枠組足場の場合足場1段の高さは1725mmですが、調整枠は490~1500mmの足場高さを調整する建枠のことです。

高さが中途半端であり、建枠自体に補強もあることから人の通行は困難です。そこで、作業床としてほぼ使うことがない、1段目に調整枠を設けるのが一般的になります。

2段目以降の足場

2段目以降の足場は、1段目に調整枠を使用していない場合であれば、1段目の足場をすべて選択して必要な高さまでコピペで一気に貼り付けてしまいます。

その後、建物がセットバックして、足場が不要な箇所は削除したり、階段の部分で他より+1段上げる箇所は新たに追加しましょう。

各面の足場立面図を作成

これで足場立面図のおおよその形は作成できました。

あとは、階段を配置したり、ネットを配置したりと仕上げがあるのですが、ここでで一気に仕上げるのではなく、一旦ここまでにして、各面の足場を同様の手順で作図していきます。

平面図および立面図の修正

各面の足場が出来上がったあとは一度、平面図に戻ることをお勧めします。

立面図を作成して、高さ関係的に納まりが悪かったり、建物への入り口として梁枠を設けたい箇所が発生したり、階段の位置を調整したりと修正点が見えてきます。

平面図と合わせて元々考えていた足場図を修正・調整していきます。

足場立面図の仕上げ

足場計画がある程度固まったら、足場計画図を仕上げていきます。

階段部に階段枠を設置、妻側の足場に2段手すりの設置、梁枠の設置、垂直養生材(グリーンネット)を設置など必要な仮設を記載していきます。

また、巾木や下ざんといった記載すると図面が見にくくなるようなものについては、足場全体図には記載せず、詳細図で記載したり、文字で記載することも可能です。

文字で記載する場合は、「内側:ブレース+巾木、外側:ブレース+下ざん」、「内側:2段手すり+巾木、外側:ブレース+巾木」など内外の構成を記載するようにしましょう。

また、足場立面図に記載すべき構成としては、頭つなぎと根がらみの記載も必要です。
頭つなぎ・水平つなぎに関しては、足場の布板と立面図上は区別がつきませんので、文字で特記するようにしましょう。

立面図に必要な表現は、監督署に設置届として提出できるレベルを目指して書いていきます。
足場の構成は、安全衛生法 安全衛生規則に規定されていますので、こちらに準拠した組み立て構成であることがわかるように記載していきます。

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根がらみに関しては、階段部や建物入り口などは抜いておかないと通行が難しい箇所もあります。建物入り口などを考慮して、適宜根がらみは抜きましょう。

基本的には根がらみが必要ということを念頭に置いて、必要最小限の根がらみを抜きます。

また、足場の強度計算というと風荷重に対する壁つなぎの計算が一般的かと思いますが、鉛直荷重に対する計算も必要になります。

ジャッキベースの計算はもちろん梁枠を利用している箇所などは、通常より大きな荷重が一つの足場枠に作用することになります。

壁つなぎの配置

最後に壁つなぎも立面図にしっかりと記載しておきます。

壁つなぎはそのものの形状を書いても立面図は判別できませんので、大きな丸印などで見やすく配置します。

壁つなぎの計算は事前に検討しておきましょう。

壁つなぎ検討の際は、建物の外装に合わせ配置が制限される箇所もありますので、設計図から構造、階高、外装仕上げをよく確認しましょう。

今回の事例では、RC造として計画しておりますので、壁つなぎは高さ的には梁からとることがベターとなってきます。また、コンクリート打設前に壁つなぎの受インサートを仕込むので、FL付近が施工が楽になります。

壁つなぎの縦を階高ごとと設定して、横方向は階高に応じて必要なスパンを検討していきます。

なお、壁つなぎの間隔は計算だけでなく安衛法でも決まっていますので、計算での壁つなぎ間隔と安衛法での壁つなぎ間隔の小さい方で必ず配置しましょう。

平面図に壁つなぎの配置

最後に壁つなぎ間隔は平面図にも記載が必要です。

配置する上では立面図の方が配置しやすいので、今回は立面図で配置しましたが、同様に壁つなぎを平面図にも落し込むようにしましょう。

まとめ

足場計画図の書き方の基本について、平面図編と立面図編で2回に分けて記事をアップしました。

初めて足場計画を行う場合、足場と建物の離れや足場計画図の作図など悩む項目が多いので、参考にしてみてください。
また、足場計画図はある程度の規模の足場になると労働基準監督署に機械等設置届として届出が必要であったりしますので、実際の計画図作図までには、断面図や詳細図などまで作りこむ必要があります。

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安衛法をよく確認して、足場計画図を計画していくようにましょう。

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コメント

コメント一覧 (2件)

    • コーナー役物を折り返した次の面の足場幅と合わせる必要があります。
      914枠を基本としている場合は、コーナーに914mm×914mmの役物を設け、建枠の支柱が同じ位置になるように調整します。そうすることで建枠同士をクランプ結合したり単管で手すりを設ける場合も容易となります。

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