かぶり厚さーかぶりあつさー

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かぶり厚さ

鉄筋コンクリート造の建物にとって非常に重要なかぶり・かぶり厚さ。

かぶり厚さの用語説明と役割について解説していきます。

かぶり厚さとは

鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造において、鉄筋を覆うコンクリートの鉄筋表面からコンクリート表面までの距離。

かぶり厚さの役割

鉄筋の酸化を防止

コンクリートは、元々強アルカリ性の部材です。

しかし、建物として長い間空気中晒されることにより、徐々に強アルカリ性が失われていきます。

これを中性化と言います。

中性化自体はコンクリートの強度に影響を及ぼすものではないとされていますが、中性化がコンクリート表面から鉄筋まで到達すれば、鉄筋の強アルカリ性による保護が失われます。

さらにコンクリート表面に微細でもひび割れがあればそこから水分が侵入し、鉄筋は酸化、つまりサビが発生してしまいます。

表面に付く程度のサビでしたら鉄筋自体には影響はないのですが、コンクリートに覆われている鉄筋が錆びることで、鉄筋の体積が膨張します。

酸化が進行すると、鉄筋の膨張圧にコンクリートが負け、表面コンクリート剥離(割裂)が発生します。

鉄筋を火から守る

鉄筋コンクリート造は、鉄筋とコンクリートが互いに弱点を補い、成り立っている構造です。

鉄は、基本的に火に弱いです。

むき出しの鉄筋の場合、火事などによって高熱が加わると、鉄の成分が変化して所定の耐力を失うことになります。

そのため、かぶり厚さを適切に確保することが鉄筋コンクリート造としての耐力を確保することにつながります。

かぶり厚さの規定

かぶり厚さは、最小かぶり厚さとして、建築基準法および同施行令によって部位ごとにその厚さに規定があります。

また、かぶり厚さは設計図書の特記で、建築基準法の値を下回らないような厚さが決められています。

かぶり厚さの規定やなぜその数値なのかといった疑問は別記事でエントリーしています。
興味ありましたら、一度ご覧ください。

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