ゴットウとは?【建設現場用語の解説】ー鉄板敷き・敷鉄板ー

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建築現場では、さまざまな専門用語が飛び交います。

建築分野自体に専門用語がありますが、現場用語としても現場の道具の名称や俗称などかなりの数があります。

今回は、数多くある専門用語から建設現場でよく耳にするゴットウについて解説していきます。

言葉だけでは一体何のことかイメージも付きませんが、建設現場でよく目にする資材のことを指しています。

建設資材のどの名称なのか。
さらになぜゴットウと呼ばれているのかまで深堀していきます。

目次

ゴットウとは

ゴットウとは、建設現場の整備によく用いられる敷鉄板のことです。

敷鉄板にもいくつかサイズがありますが、ゴットウは1524×3048mmのものを指します。

敷鉄板は、建設現場の地盤の不陸調整や整備を目的に、主に車両走行部に敷設される仮設材料です。

敷鉄板の目的や敷鉄板を敷く上でも現場管理のポイントはあり、それらは、『敷鉄板の施工計画と敷く前の準備の重要性』という記事でエントリーしています。

なぜゴットウと呼ばれるのか

ゴットウは、建設現場で整備のために敷設される敷鉄板であることがわかりました。

では、なぜこれをゴットウと呼ぶのでしょうか。

それは、ずばりサイズの呼称です!!

先ほど、ゴットウは1524mm×3048mmのものとして紹介しました。

この中途半端な数字ですが、現場経験があると結構耳にする数字です。

そうです。 足場のスパンに1524mmという割付があります。
足場の割り付けも基本は1829mmですが、調整用のスパンとして、1219mmや1524mm、914mmといったものがあります。

現場呼称するときは、細かい数値は無視して1.8mなどメートル単位で呼ぶこともしばしばあります。

この中途半端な数値ですが、長さの単位であるフィートから来たものです。

フィートは主にアメリカで使われてる長さを表す単位の一つです。

日本の尺に近い数字ではありますが、若干の違いがあります。

1524mmは5フィートで、3048mmは10フィートです。

これでゴットウと呼ばれる理由がわかりましたね。そのサイズから呼称として、5×10。

ゴットウと呼ばれています。

建築で見る単位の世界

現在では、SI単位に統一され、メートルやミリが建築現場でも用いられる代表的な名称ですが、かつては尺が用いられていました。

畳のサイズや間取りなど、日本の住宅は、今でも尺サイズが使われていますよね。

それと同様にかつてアメリカで使われていた単位がヤード・ポンド単位です。

足場や敷鉄板など海外から入ってきた材料などは、ヤードポンド法を呼称として使用しているものが多くあります。

SI単位に統一され、表記としてメートル、ミリに修正されていますが、製造する上では、まだまだヤード・フィート・インチ単位のもの、尺・寸単位のものは多くあります。

これらは微妙な差であるので、インパクトのソケット購入したり、サイズ測るときにも微妙に違い、困惑することが多いですね。

おわりに

ゴットウについて、解説しました。

ゴットウとは、敷鉄板のサイズ1524mm×3048mmサイズのものです。敷鉄板にはゴニジュウと呼ばれるサイズ1524mm×6096mmサイズのものもあります。

現場の不陸を調整したり、現場内の泥をタイヤで引っ張っていかないようにするために敷鉄板が利用されています。

敷鉄板はリース品ですので、数量を発注するときも、「ゴットウ何枚、ゴニジュウ何枚」と呼称として一般的に用いられています。

建築現場には、ビジネス用語・建築用語・現場用語さまざまな専門用語があります。

用語の意味が分かっていないと、話が伝わらなかったり、思わぬ間違いで重大な不具合につながってしまうこともあるかもしれません。

現場配属したばかりでは、分からない言葉だらけだとは思いますが、少しづつ用語を覚えていくことも重要な現場管理の一つです。

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