【Excel版】風荷重に対する足場強度検討書のダウンロード

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枠組足場の風荷重に対する強度検討書をエクセルで作成しました。

足場計算書は足場計画に必須で、計算自体はやり方さえわかってしまえば難しいものではないですが、諸官庁に届け出を出すための計算書としての形にする方法が分からないということも現場社員が強度計算を敬遠してしまう要因の一つかと思います。

そこで、条件パラメータさえ入力すれば計算書を作成できるように作成しました。

使用にあたっての注意

このエクセル計算書もすべてが便利かというとそういうわけでもありません。

悪い点として、誤った条件を入力しても何らかの結果が出てきてしまうという点です。

計算の本質を理解して活用してください。
また、単純な入力ミスも必ず起きます。作成後は必ず見直し、検算をお願いします。

可能であれば同僚など第三者に見てもらうの良いです。

使用の前に事前に風圧力の算定、壁つなぎの強度算定の解説記事を作成しましたので、一読ください。

使い方

シートタブは「入力画面」「計算書」「※参考_最上段の補強対策」「作業」に分けています。

共通で入力するセル以外は保護をかけてます。

入力画面

タブの水色塗りつぶしの部分に検討条件を入力または選択肢より選択してください。
青文字の部分は、自動計算または表から抜き出す数値です。

計算書

計算書を作成します。「計算書」タブ自体は入力はできません。すべて「入力画面」タブからお願いします。

※参考_最上段の補強対策

最上段壁つなぎは張り出し梁になることから、一般部に対し、条件が厳しくなります。補強対策の事例を示しました。計算書として作成できておりません。ご了承ください。

作業

リストなどパラメータ入力に必要なデータを入力しています。
壁つなぎ部材の種類及び許容耐力、養生シート類の種類及び充実率は追加入力できるようにしています。

注意事項

計算書は「足場・型枠支保工設計指針」「風荷重に対する足場の安全技術指針」(一般社団法人 仮設工業会著)に基づき検討、作成しています。

また、十分なチェックを行っておりますが、万が一、誤記があっても当方では責任負えませんので、ご了承ください。

Amazonなどで扱われる書籍ではないですが、計算根拠として手元に置いておくことをお勧めします。

当計算書は枠組足場に対する検討として作成しておりますが、くさび式緊結足場、単管足場にも適用可能です。

ただし壁つなぎの最大取り付け間隔が枠組足場と異なりますので、ご注意ください。

ダウンロード

ダウンロードの前に、どのような計算書が作成できるのかわからないと利用しにくいと思いますので、PDFのサンプル計算書を用意しました。

Excel版の計算書は以下のリンクから購入・ダウンロードをお願いします。

更新情報

180929:地域区分Vを選択すると出るエラーを修正しました。
181122:充実率=1.0とすると出るエラーを修正しました。近接高層建築物の影響に対応しました。
200308:地域区分Ⅲの瞬間風速分布係数の数値の誤りを修正しました。
200627:計算書の一部不具合を修正しました。
200726:挿絵ページまたぎの方に向け、レイアウト調整版を投稿しました。
210104:C2計算式の表示さる値と計算に用いる値の四捨五入の関係による計算値違いの修正

諸事情により、Excelシートを有料公開とすることに変更しました。
申し訳ありませんが、ご理解のほどお願いします。

枠組足場の風荷重に対する強度検討の解説

パラメータを入力するだけでは、風荷重に対する強度検討の本質がつかめません。
「枠組足場の風荷重に対する強度検討書について」で解説記事をエントリーしますので、必ず熟読をお願いします。

検討の条件がわかっていないと、現場で計算書通りに施工できない場合や作業員や後輩等から質問されたときに適切な返答を行うことができません。

はじめにの繰り返しとなりますが、計算の本質を理解していただき活用してください。

計算書作成業務の依頼

足場の計算書があっても実際の現場に即したパラメータの設定がわからないということもあるでしょう。

また、先方からの施工条件として、基本となる基準風速より厳しい条件で計画するようになど求められるということもあるでしょう。

そこで、風荷重に対する足場の強度計算書を使用した足場計算書の作成支援をいたします。
施工条件の共有・費用・期間などお気軽にお問い合わせください。

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コメント

コメント一覧 (20件)

  • すごく参考になりました。ありがとうございます。
    解説記事についてなんですが、どうやって閲覧すればいいんでしょうか?
    見方がわからないので教えてください。

    • 是非活用いただければと思います。ありがとうございます。
      解説記事ですが差し込みの図表の作成に手間取りまだアップできていません。もう少々お待ちください。

  • 大変参考になり、有難うございます。
    計算書を労基署へ提出いたしましたところ、担当者より台風係数は考慮しなくてよいとの指摘があり係数を1.0に入力したいのですが、シート保護により変更できない状況ですがよろしければパスワードを教えていただけますでしょうか。大変勝手なお願いと存じ上げますが、よろしくお願いいたします。
    計算書作成の時間短縮になり大変助かっております。

    • ご利用ありがとうございます。
      インターネット一般公開していることからパスワードの公開は避けたいです。
      個別に送付する手段があれば検討します。

      台風係数は都道府県を選択する時点で自動選択するように設定しています。

      無理やり設定する方法としては、台風係数がかからない県を設定して、計算書自体をPDF上などで上から県名を修正する方法はいかがでしょうか。

      または、季節的に不要とされたのかと思いますが、仮設工業会の計算に基づいているので、建設地を設定する時点で台風係数が自動選択される。安全側ではあるので台風係数ありで検討するなど監督署と協議などはいかがでしょう。
      わざわざ監督署に反発する必要性もないことは重々承知ですが。

      • 早めのご回答有り難うございます。PDFにて修正して提出したいと思います。労基署の担当官によって色々と指摘事項が変わってくるので対応に苦慮しているところでした。有難うございました。今後も何かありましたら勉強させてください。

    • 管理人です。
      ご利用ありがとうございます。パスワードは現在のところ公開を予定していません。
      簡単ですが、エクセル関数を使用していること、インターネットっで一般公開しているためです。
      何か計算書で不都合ありましたでしょうか?

  • この書式ですが、ここから入手したわけじゃないですが、上司からもらった計算書と全く同じでした。
    この計算書、計算式間違ってますよ。

    とある地方の労基に提出に行くと
    『あー、これね。
     この書式を見ると一発でわかるんだよ。
     ここの計算式間違ってるよ。しかもこれNGじゃないかな。
     みんなこれ持ってきたらここが違うんだ。
     直してきて。』

    出来上がった計算書だから疑ってもなかったし、
    上司も使ってる書式だったから気にもしてなかった。
    いわれてみて思った。
    一般部分の壁つなぎに作用する風圧力より
    最上段の壁つなぎに作用する風圧力が半分ぐらいになる
    計算書って確かにおかしいよな…

    何が違うのか確認した。
    壁つなぎの計算方法云々じゃない。
    構造計算の初歩中の初歩の計算間違いだ。
    学校のテストでやりがちな間違いです。
    すぐに修正していただくことを願います。

    これから台風時期になる。この計算書で検討してる現場、大丈夫かな。。。
    ばらまくなら、完璧なものをお願いいたします。
    最後には人の命がかかわってきます。現場はそういう場所です。

    • >>pass様
      コメントありがとうございます。

      計算書確認しました。
      おっしゃる通り、技術屋として恥ずべき誤りがありました。
      早急に公開を停止の対応としました。

      • 修正ありがとうございます。
        この計算書で助けられた技術者は数え切れないと思います。これからもぜひ、頑張ってください。

      • もう一点忘れてました。
        風力係数のC2が計算式に対して解が合いません。
        おそらくエクセルによる端数の計算がおかしいのかと思いますが電卓叩いてみてください。このせいで私はPDFで修正することになりました。今は新しく計算書を自分で作成したので大丈夫ですが。
        よろしくお願いします。

  • コメントありがとうございます。
    「改修用メッシュ」を選択することで充実率0.7に変更できます。
    または、作業のシートタブの空欄部に追記することで任意の養生シートを用いることができます。

  • 壁つなぎ検討書有意義に使用させていただいています。
    計算書の最上段のモーメント図がページをまたぐ為、
    改善できませんか。

    • akira様
      ご連絡が遅くなり申し訳ありません。レイアウト調整版として投稿させていただきましたので、ぜひご活用ください。

  • 計算書、大変参考になります。
    公表してくださりありがとうございます。

    最上段がNGになった場合、①最上段のみ壁つなぎ間隔を細かくする。について質問があります。

    これを計算で確認するには、3-2.最上段部分の壁つなぎの検討の風圧力w1を1スパンで計算しなおしてもよいのでしょうか?
    それともw1とw2は同じスパンで計算する必要があるのでしょうか。

    2段目以降は2スパン、最上段1スパンの確認方法をご教授ください。

    • ぴゅん吉様
      コメントありがとうございます。
      計算としては、作用面積が最上部壁つなぎ分は1スパン分、その下の負担が2スパン分の凸型の面積となります。

      最上段の計算は、壁つなぎと関係なく、枠2段分をw1と仮定しているので、必ずしもイコールではないのですが、それを理解した上で、w1の負担面積を1スパン、w2の負担面積を2スパンとして計算することで、対策をとることが多いので良いと考えます。
      おそらく、検定率がだいぶ下がりますので、厳密ではないが許容される値と判断できると考えています。

      • ミヤトツトム様

        お忙しいところ丁寧に教えていただきありがとうございます。
        実際にそのように計算し、対策をとることが多いとのこと、安心いたしました。

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