溶接管理技術者、WESとは

建設工事における溶接に関する資格の一つ
『溶接管理技術者(WES)』についてその概要と求められる能力について解説していきます。

溶接管理技術者(WES)とは

溶接管理技術者(WES)とは、一般社団法人 日本溶接協会が試験・認証している資格で、溶接に関する技術知識、施工管理に関する職務能力を有する技術者として証明する資格になります。
施工管理に関する資格ですので、溶接技能を問うものではありません。

日本溶接協会のHPでは溶接管理技術者の概要と求められる職務について以下のように記載されています。

溶接管理技術者の資格は、溶接技術に関する技術知識と施工及び管理に関する職務能力を持った技術者のための資格です。
工場認定あるいは官公庁における工事発注の際の必須条件として、 認証者保有又は、常駐を要求されております。
建築鉄骨をはじめ橋梁・圧力容器・造船・海洋構造物・重機械・化学プラント・発電設備等エネルギー施設など、あらゆる産業分野における溶接関係者各位に、取得されることをお勧めいたします。引用元:(リンク)

引用元:一般社団法人 日本溶接協会

また、溶接管理技術者はWESとも表記されますが、これは規格の名称です。
溶接管理技術者は日本溶接協会規格(WESWelding Engineering Standard)に則った資格認証制度であり、そこからWESと呼ばれることも多いです。

建築工事における溶接管理技術者の必要性

溶接管理技術者は先ほど引用の中でも紹介しましたが、建築鉄骨だけでなく橋梁・圧力容器・造船・海洋構造物・重機械・化学プラント・発電設備等エネルギー施設といったあらゆる産業分野における溶接関係者を対象とした資格になっています。
建築工事の場合は鉄骨工事だけでなく鉄筋接手工事でも溶接はあるので、必要な知識であることはいうまでもありません。
ただ、幅広いジャンルなので鉄骨工事では一般的に採用しない溶接の種類や現場管理では不要ですが、鉄骨工場の管理としては必要な溶接管理の方法、さらに溶接による鉄組成の変態などマニアックな知識も求められます。

また、鉄骨工場の認定や官公庁における工事発注の際の必須条件として、 認証者保有又は、常駐を要求されることもあり、必須資格とまではいかないくても会社・支店に数人は保有者がいることが望ましい資格であるといえます。

もちろんこの資格だけで溶接工事については完ぺきというわけではなく、特に現場管理で必要な鉄骨の現場溶接管理については設計図書、標準仕様書といった指針、施工計画書などをもとに適正に管理することが求められます。

溶接管理技術者試験の勉強方法

溶接管理技術者は特別級、1級、2級とあります。
特別級は溶接工事・技術に精通したスペシャリストのような資格ですので、現場監督の場合は1級の資格を取得したいところです。

溶接管理技術者の受験条件として、必要職務経験年数があり、受験資格があるものをはある程度の知識を有していることになります。
またこの必要職務経験は卒業した学校などによって変化しますので注意が必要です。

そして溶接管理技術者の勉強のための研修会も日本溶接協会で実施されています。
この講習会は公式テキストの「溶接・接合技術総論」をもとに解説されます。

この「溶接・接合技術総論」ですが、溶接の幅広い知識を求められる資格であるだけに非常に分厚い本となっています。
はじめて受講する方は書いている内容を理解するほどの内容かもしれません。

また、1級は記述式の問題ですので、テキストの内容を暗記するだけでなく内容を理解して自分の言葉で回答する必要もあります。
試験問題も建築鉄骨に限った内容ではないので1級とは言え、難易度は高いと思います。

勉強方法はどの試験でも共通ですが、過去問を解くことが一番です。
過去問を解いて解説を読んで、さらにテキストに戻り理解を深めていきます。テキストだけ解けない問題も多くあります。解説を読んでテキストを補足するということを繰り替えていく必要があります。

私は、溶接管理技術者の資格取得をしたとしは、資格取得YEARとして、1年で10個以上の資格を取得したので、勉強時間はあまり参考にならないかもしれません。自己採点の結果でも6割ギリギリとれたかなというレベルでした。

1か月半毎日1時間以上+土日は4時間程度という勉強時間で奇跡的に合格できたという印象です。もう少し集中して勉強時間を確保する必要があると思います。

おわりに

溶接管理技術者についてその概要、職務内容と資格試験の勉強までを解説しました。
建築には多くの資格が存在します。まずは一級建築士、一級施工管理技士を優先として、その次に溶接管理技術者にもチャレンジしてみるのはいかがでしょうか。

一級建築士、一級施工管理技士に続く資格として、コンクリート工事であればコンクリート主任技士、鉄骨工事であれば溶接管理技術者が代表として挙げられます。
現在の私の業務では名刺に書くくらいしか恩恵を得ていませんが、建築工事のスペシャリストとしてチャレンジしてみましょう。

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