小ガッツとは?現場管理のポイント、用語の説明-現場用語-

小ガッツの説明

建築現場では普段聞きなれない言葉や道具の名前などがたくさんあります。
すべてを覚えることは難しいですが、現場で聞いた言葉をその都度、調べて学んでいくことが、現場管理を楽にしていくと思います。

今回は、型枠工事で用いられる小ガッツについて
小ガッツとは?、どう使うのか?、なぜ使うのか?、使用、現場管理での注意ポイントを紹介していきます。

小ガッツとは

小ガッツとは、建築・土木現場等で用いられる鉄筋とセパレータ(以下、セパ)を一緒に挟み込むなどで使用するセパ引き用の仮設金具です。
型枠の締付けに用いるセパは、両端にフォームタイを取り付け、両端のフォームタイを締め付けることで互いに引張り合い型枠を支持しています。

ただ、基礎などの幅広い躯体やスラブの段差枠などにおいてはセパに片側しかフォームタイを取り付けることができません。
そこで、小ガッツを用いて、躯体鉄筋とセパを一緒に挟み込み、鉄筋からセパを支持します。

基礎など躯体幅広くセパで通そうとすると1本の長さがあまりも長くなる箇所です。
セパの長さが長くなると中央部がたわむことになります。そうなると、セパ本来の互いに引張り合い形状を保持する役割を満足することができません。いくら、フォームタイを締め付けてもセパのネジ長さは決まっているので、セパのたわみを解消することとはできません。

そこで、セパがあまりにも長くなる躯体幅が広い箇所では、型枠を取り付ける近くの鉄筋に小ガッツを設け、近い箇所からセパを引っ張ります。

現場管理での注意ポイント

小ガッツを使用するときには現場管理での注意ポイントがいくつかあります。

締付けトルク管理

小ガッツは鉄筋とセパを締め付けていますので、トルク締付けは重要です。
各メーカー規定がありますが、多くの現場で用いられる国元商会の商品では、ボルト締付けトルクとして25~30N・mと規定されています。

セパ引き方向に注意

また、セパの取付方向に決まりがあります。
セパが伸びる方向(型枠方向)に対し、張力が働きますので、製品で決まっている向きは必ず守る必要があります。

ボルト締付け位置

鉄筋とセパを重ねて締付けする場合は、ボルト側にセパを設けるように決まっています。
また、鉄筋側は鉄筋の節(フシ)を掛けることが重要になります。

かぶりの確保

最後にかぶり厚さの確保です。
小ガッツは仮設物でさらに鉄製でもあるので、かぶり部に配置してはいけません。
特にスラブでは、150mm程度のスラブ厚さになるので、取付が少ししにくいかもしれませんが、小ガッツの出張り部が上下の配筋の間に来るように注意しましょう。

小ガッツとセパの取り付け方

小ガッツとセパは取り付け方がいくつかあります。
一つは、先ほど紹介したように鉄筋とセパを一緒に挟み込む方法です。また、小ガッツを取り付けた鉄筋に直交してセパを取りたい場合は、小ガッツに設けられたネジ穴を利用して、セパを取ります。

さらに、溶接用の小ガッツもあり、鉄筋だけを小ガッツで挟み、セパレータと小ガッツを溶接して支持することも可能です。
溶接する際は、溶接長の強度検討を実施るようにしましょう。仮設としていい加減に管理されていると、溶接部が先に判断してしまいます。

躯体鉄筋への溶接は禁止

最後に、躯体鉄筋へのセパ直接の溶接は禁止であることを十分に理解いただくようお願いします。

鉄筋にセパを溶接使用すると、必ずショートビードになります。ショートビードとは、溶接長が短い溶接のことで鉄筋が急熱・急冷となることで、その性能が変化してしまします。
鉄筋にはフレア溶接と呼ばれる溶接での重ね継手方法などもありますが、鉄筋とセパの溶接は、健全な溶接が確保できないので不可となります。

なお、セパ同士の溶接も不可であることも理解しておくようにお願いします。
小ガッツにセパを溶接することは可能なので、適正な溶接ができれば、セパの溶接自体は構いません。
ここでいうのは、2本のセパを溶接して長くすることはNGということです。2本のセパを溶接すると、引張力が生じるセパにまっすぐの力が作用せず溶接部に曲げの力が生じるためです。
セパ延長には袋ナットを用いたりと方法はありますので、適正な現場管理をお願いします。

おわりに

建築現場での仮設資材として、小ガッツを紹介しました。

大工さんが使用してセパを止めるものということは認識しているかと思いますが、管理のポイントは理解したでしょうか。

現場で使う資材どういったものがあるのか、気になったものは調べる癖をつけていくようにしましょう。

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