コアコンクリートとは?あまり知られていない建築・施工用語

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コアコンクリートという言葉を聞いたことはあるでしょうか。
コンクリート部材のとある箇所を示す名称であるのですが、現場管理などを行う上では一般的に使われる名称ではありません。

今回は、コアコンクリートの言葉の意味とコアコンクリートの重要性についてお話していきます。

目次

コアコンクリートとは

コアコンクリートとは、柱の帯筋に囲まれている範囲のコンクリートのこととして用いられることが多いです。

ただ単に帯筋に囲まれた中心部(コア)のコンクリートを意味するだけでなく、構造上特別な意味を持たせるときに、あえて区別して使われることが多いです。

現場管理や構造設計においても、柱部材のうち、帯筋に囲まれた範囲のコンクリートと帯筋の外のコンクリート(主にかぶり部)を区別することはありません。
ただ、超高強度コンクリートや特殊な配筋・構造をする躯体など、特定の構造条件や構造体の研究・事件などにおいて区別して呼ばれることがあります。

類似用語に注意

なお、似た言葉にコンクリートコアというものがあります。

こちらは、現場管理してく上で耳にすることはあるでしょう。
コンクリートコアとは、コンクリート圧縮強度試験などを行うための供試体として、実際に打ち込まれたコンクリートからコア抜きを行い、採取したものです。

コンクリートコアやコア供試体と呼ばれることが多いです。

コンクリートコアやコア抜き工事について別に記事を書いていますので、参考にしてください。

コアコンクリートはなぜ重要か

用語の意味でも話した通り、現場管理する上では、基本的には意識しない用語です。

ただ、超高強度コンクリートが必要な建物や特殊な構造形式を用いる柱設計を行う場合に用いられることがあります。
主に、構造設計者や構造体の研究をしている方が用いる用語という認識でもよいかと思います。

こういった特殊な建物の施工を担当することになり、構造設計者からコアコンクリートという言葉が発せられるかもしれませんので、用語の意味とどの部位を示しているのかは把握しておいた方が望ましいでしょう。

帯筋の拘束により、コア部のコンクリート強度を上げた構造思想や大地震を考慮した設計でコア部に特別な意味を持たしたいという構造思想から用いられることがあります。

建設現場で耳にするシーン

私が現場管理していたうえで、コアコンクリートの言葉を聞いたのは一度だけです。

それは、構造設計者からの発言で、「コアコンクリート部のコンクリート充填をしっかりお願いします。」というものでした。

設計者が意図してコア部と使ったことは、設計思想によるものもあるかもしれません。
または単純にコア(中心部)という意味で使ったのかもしれません。

その真偽は定かではありません。

これは私の意見ですが、確かに圧縮力は断面全体で支持することが理論上の計算ですが、かぶり部のコンクリートは大地震や経年変化によって、ひび割れ・剥離も生じるかもしれません。

従って、コアコンクリートを重要視することもあるのではないかと思います。

おわりに

Google検索などでコアコンクリートと検索しても、研究論文が出るくらいであとは、似た用語で説明したコア抜きの内容が検索されます。

一般的な建設用語ではありませんが、こういった言葉もあることは覚えておいて損はないかと思います。

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