埋戻しとは、基礎や地中構造物の施工で一度掘削した部分に、目的の構造物ができたあとで土を戻して元の地盤の高さに復旧する作業のことです。
読みは「うめもどし」。掘削した穴をただ埋めるのではなく、後々の沈下や空洞を起こさないよう、土を層ごとに締め固めながら戻していきます。
使われる場面
もっとも多いのは基礎工事のあとです。
フーチングや基礎梁のコンクリートが固まり、型枠を解体したあとの周囲のすき間を土で戻します。地下ピット・浄化槽の据付け後や、上下水道・ガスの埋設配管を布設したあとの埋戻しも基礎・地下部の躯体構築後は一般的に発生します。
ここで気をつけたいのが、埋設物の保護です。配管や防水層のすぐ脇に大きな石やガラの混じった土を放り込むと、配管をへこませたり防水を傷つけたりします。
配管まわりは砂や良質土でくるむように戻し、転圧機械も配管直上では軽いものに切り替えるなど、戻す土の質と締固めの当て方を場所ごとに分けて考えます。
締固めの方法
埋戻し土はまとめて入れず、1層あたりの仕上り厚さを30cm程度ごとに分け、層ごとに締め固めていくのが基本です。
方法は大きく2つ。ランマーやタンパで上から突き固める転圧と、水を流し込んで地の粒どうしを締める水締めです。砂質土は水締め、粘性土はランマーでの転圧が向くなど、土質で使い分けます。
締固めが甘いと、引き渡し後に土が沈んで地中に空洞ができたり、土間コンクリートにひび割れや段差が出たりします。あとから直すのは手間もコストも大きいので、戻すそばから締めることを意識しておきましょう。
施工管理
埋め戻しの施工管理は、上述したように30cmごとに転圧できているか、転圧の際も満遍なく施工されているか管理します。
埋め戻される箇所にスプレーなどで転圧の層を記ししておき、確実に転圧されていることを確認、工事写真として記録しておきましょう。
関連語
- 根切り … 基礎などを作るために地盤を掘削する作業。埋戻しはこの逆の工程
- 転圧 … 土を機械で押し固めて密度を高める作業
- 水締め … 水を使って砂の粒を締める締固め方法
- 床付け … 掘削底を所定の深さ・平らさに仕上げる作業
埋戻しは見えなくなる部分の工事だからこそ、土質・1層の厚さ・締固め方法を施工計画の段階で決めておきましょう。各層ごとの締固めを省かずに進めていきたいところです。

Excelでの仮設物構造計算書を探してますか?
一級建築士として現場での施工計画・設置届提出を経験してきた著者が、すぐ使える足場強度計算書をExcelで販売しています。
こんな計算シートが欲しい、というご要望も受け付けています → 30秒アンケートに答える


コメント