溶接管理技術者再認証審査の申し込みと概要

溶接管理技術者とは、溶接技術に関する技術知識と施工及び管理に関する職務能力を持った技術者の資格です。日本溶接協会(HPはこちら)が資格認証しています。

溶接管理技術者の資格は、取得(認証)後5年が経過する前に再認証審査を受ける必要があります。

今回は、私が溶接監理技術者1級に合格してから5年が経過しましたので、再認証審査のお知らせ通知と申し込みまでの方法、概要について紹介していきます。
再認証審査の内容については、後日、評価試験が行われますので、その後に再度紹介していきます。

溶接管理技術者とは

まず、溶接管理技術者の資格について簡単に説明しておきます。
冒頭でも説明しまいしたが、溶接管理技術者は日本溶接協会が資格認証しているもので、公式HPには以下のように記載されています。

溶接管理技術者の資格は、溶接技術に関する技術知識と施工及び管理に関する職務能力を持った技術者のための資格です。
工場認定あるいは官公庁における工事発注の際の必須条件として、認証者保有又は、常駐を要求されております。
建築鉄骨をはじめ橋梁・圧力容器・造船・海洋構造物・重機械・化学プラント・発電設備等エネルギー施設など、あらゆる産業分野の溶接関係者各位に、取得されることをお勧めいたします。

引用元:(一社)日本溶接協会

溶接監理技術者は様々な分野の溶接に関する知識に関する資格で、施工管理者としては保有しておくに越したことはないですが、保有必須とまでは言えない資格であると思います。
ただ、引用文にあるように、鉄骨造の建物で工事規模などによっては発注者から受注条件などで指名されることもありますので、会社・支店などで数人は保有しておくことが望ましい資格ではあります。

また、溶接管理技術者は、技術者の責務、知識および職務能力に応じて、”特別級”、”1級”、”2級”とレベルが分かれています。
特別級は溶接に深く精通したエキスパートとということで、一般の現場監督として保有しておく資格としては1級でよいかと思います。

溶接管理技術者再認証審査の案内

溶接管理技術は認証より5年経過する前に再認証審査を受ける必要があります。
再認証審査の案内は有効期限の前年に案内が届き、年2回の再認証案内のうちどちらかで再認証を受ける必要があります。

再認証審査の時期は10月または翌年5月で、溶接管理技術者の認証期限は翌年の8月末になってますので、どちらか都合がつくときに受講となります。

今回私は前期の再認証審査案内として、7月末ごろに案内が届きました。前期のスケジュールは8月末までの申し込み、9月~11月初旬にかけて各地の会場で再認証審査となります。
(※申し込み方法によりクレジット・システムによる審査、在宅審査もあり)

溶接管理技術者再認証の案内は以下の内容物が同封されています。それぞれの概要について説明していきます。

  • 溶接管理技術者 再認証審査についてのお知らせ
  • 溶接管理技術者再認証審査申請書
  • クレジット・システム審査申請書・再認証審査
  • 再認証審査 在宅審査 実施要領
  • 溶接管理技術者再認証試験会場

溶接管理技術者 再認証審査についてのお知らせ

再認証の実施要領が記載されたお知らせ用紙です。
申し込みの案内や申し込み方法、会場一覧などが記載された案内文になります。

再認証の試験は、申請書に記載する最近3年の活動記録、評価試験当日のガイダンス、試験問題と解説、筆記試験(級によって内容は異なる)となります。
実施要領については次章で解説していきます。

溶接管理技術者再認証審査申請書

申請書には申請者情報(変更がある場合も記載)と振込用紙、最近3年の活動記録がセットになっています。

最近3年の活動記録では、溶接に関する活動記録を記載し、上司に活動の記録に偽りないことないことを証明(署名、捺印)してもらう必要があります。
これまでの経験のうち溶接工事に関する項目(施工管理、工場検査、品質検査など)を記載します。

クレジット・システム審査申請書

溶接管理技術者の再認証は、クレジット・システムによる審査も可能となっており、クレジット・システムで再審査を申請する場合は、このクレジット・システム審査申請書も記載します。

クレジット・システムはその名の通りクレジット(信用)での審査なので、再認証に必要な評価試験の代替として、これまでの活動実績を報告するものです。

溶接、鉄骨工事に関する専門的な業務について人以外は、基本的にはクレジット・システムでは必要ポイントを満足することができませんので、ほとんどの施工管理者には無用かと思います。

再認証審査 在宅審査 実施概要

再認証試験の在宅審査というものを今回、同封されていました。
新型コロナウイルス感染症 感染拡大防止対策で会場審査に参加できない理由がある人を対象としており、在宅審査を申請する場合には、会社・上司・医師などの証明が必要と記載されています。

基本的には、会場審査を受けるものという協会の意思が読み取ることができました。

ただ、行政の要請などによっては直前でも在宅審査に切り替えることができると旨の記載もありました。
状況によって判断しましょう。

溶接管理技術者再認証審査の概要

案内物の概要を説明したので、次に、再認証審査・評価試験の概要について説明していきます。
また、今回は私も実際に受講する評価試験について説明します。

クレジット・システム評価は書面による審査ですが、私は対象にならないので、今回説明を割愛します。

再認証審査の内容は2つに分かれており、①書類審査と②評価試験になります。
また、案内文には必要と認められた場合には、二次審査が行われる場合もありますと記載があります。

書類審査

書類審査は申請書に記載する3年の活動記録のことです。
直近3年の溶接にかかわる活動の記録を記載し、上司に内容に相違がないことを証明してもらう必要があります。

鉄骨造の現場を担当しており、「施工管理を行った。」、「鉄骨の製品検査を行った」または、「品質管理担当者として施工検査を行った」など溶接工事に関することを記載すれば構いません。

ただ、直近3年となると鉄骨造の現場に配属にならなかったりする人もいるのではないでしょうか。
また、私のように内勤職である場合、施工管理、工場検査などの実績はなく、社内の品質検査担当としての検査や作成した施工計画書の審査など活動の記録として記載する内容には苦慮します。

上司とも相談して、記載内容が少ない方は鉄筋溶接継手の管理や施工計画書、検査要領書の作成、チェックなども実績として記載するようにしましょう。
また、日々の業務の中で溶接管理技術者再認証があることを意識して、様々な現場の鉄骨工場検査などに同行してもらうようにしておくことが望ましいと思います。

評価試験

評価試験は、申し込み後、全国各地の会場で実施されます。
今回は北海道、宮城、千葉、東京、神奈川、新潟、福井、愛知、大阪、広島、愛媛、福岡に会場がありました。

全国に有資格者はいるかと思いますので、県外への出張が必要な方も多いと思います。
同一の会場でも試験日はいくつか候補がありますので、早めに業務都合を確認しておくようにしましょう。

また、評価試験は、9時30分~17時00分までとなってますので、当日は丸一日が評価試験のためにつぶれます。
業務調整、引継ぎは確実に行っておくようにしましょう。

さて、評価試験の内容ですが、以下の3つになります。

  1. ガイダンス
  2. 問題演習とその解説
  3. 筆記試験
ガイダンス

ガイダンスは、溶接品質マネジメントの国際化動向、最近の溶接技術の進展、溶接規格の改訂動向、溶接構造物のトピックス等の紹介および解説と内容が記載されています。

つまり、資格を取得してから(再認証を受けてから)5年経過していますので、溶接に関する最近の動向や新技術などが解説され、継続的に学習しましょうというものになります。

問題演習とその解説

筆記試験が実施されますので、評価試験に関する問題とその解説を行ってくれます。
この問題演習と解説の内容がそのまま筆記試験の内容というわけではないと思いますが、この解説をしっかりと聞いておくことが筆記試験突破に重要です。

筆記試験

筆記試験は、級によって内容が異なります。
特別級は、溶接に関するレポートの作成、1級は記述式の筆記試験、2級は解答選択式の筆記試験となります。

特別級のみ系統が違うようですが、1級と2級の違いは、問題の内容を理解して、自分の言葉で正しく説明できるかが問われると思います。

記述式の問題は一級建築士や一級施工管理技士の試験でも出題されます。
どんな試験においても記述式の問題は以下のポイントが重要になると考えています。

  1. 問に対する回答が書かれ、さらに自分の考えがあること
  2. 1つの文が簡潔に記載されていること

特に現場管理をやっていると、あれもこれも要因になるので説明したい。という状況が多いので、1文が長くなり、結果何を言いたいか分からないという文章になる方が多いように感じます。

また、私は一級施工管理技士の記述問題の添削・アドバイスなどを行うこともありますが、いつも1文を短く、1文の最初と最後だけを読むと話がつながるのかを確認するようにと説明しています。
「私は、~~~~、○○と考えた」このような文であれば、前後だけで読むと「私は考えた」となり、文章がつながっていることが分かります。

申請書の準備・期限遅れに注意

最後に申請書について注意点を紹介しておわりにします。

今回の申請書の提出期限は8月末必着となっています。
受験に要する手数料(テキスト代も含まれますので28,000円程度必要)と再認証審査合格後、資格証の写真としても使用される証明写真が必要になります。

申請期間は盆休みも間に挟むので、後回しにしておくと準備が間に合わなくなる可能性もあります。
余裕をもって準備しておきましょう。

おわりに

今回、10月に実施される評価試験の前準備として、送られてきた溶接管理技術者再認証審査の案内について紹介しました。
評価試験はこれからですので、評価試験後に内容や感想などを紹介していきたいと思います。

5年前、溶接管理技術者の試験のために満員電車に揺られながらその中で勉強した記憶が呼び起こされます。苦労して取得した資格ですので、再認証で資格はく奪とならないようにしっかりと準備していきたいと思います。

溶接管理技術者は、施工管理職には、必ずしも必要な資格ではないかもしれません。
溶接した後の鉄の組成変化など結構マニアックな内容も多いです。

資格取得が目的ではなく、目的はあくまで継続学習、新たな知識を得ることです。
ただ、私の場合、目標もなく勉強しても長続きしないことはこれまでの経験で明らかになりました(これからは英語だ!と言って始めた英会話など、、、)。資格取得に挑戦して継続学習を実施し、自分のスキルアップを共に努めてまいりましょう。

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