PC工法施工管理技術者のオンライン更新講習の流れと事前学習の必要性

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PC工法施工管理技術者の更新講習をオンラインで受講してきました。
最近は、建設業界のほとんどの資格は、オンラインで更新講習ができるようになり便利になりましたね。

今回は、受講したPC工法施工管理技術者の更新講習について、
更新講習の申し込みからオンライン更新講習の流れ事前学習は必要かなど

実際に受講しての感想を踏まえポイント解説していきます。

目次

PC工法施工管理技術者

まず、PC工法施工管理技術者について簡単に説明しておきます。
オンライン更新講習の流れだけわければ良いという方は、次の章まで飛ばしてOKです。

PC工法施工管理技術者は、一般社団法人プレハブ建築協会が資格認定を行う「PC(プレキャスト鉄筋コンクリート)工事に関する専門的な知識と経験に基づき、適切なPC工事の施工管理を行う者」を認定する資格になります。

PC工法は、生産性向上や労働人員減少などから今後、益々その需要が増えてくる工法になるともに、PC化する部位や工法も多様化してきています。

PC工事を担当するにあたり、必須の資格ではありませんが、PC部材の設計・工場での製造・現場での施工管理など、従来の工法に比べ、現場監督も管理ポイントが設計から工場での検査まで幅広くなります。

なお、PC工法施工管理技術者の資格制度は、資格の有効期限が5年間で、その更新を行うためには更新講習を受講する必要があります。
また、更新講習後の資格の有効期限も5年間ですので、5年ごとに更新講習を受講することが必要になります。

PC工法施工管理技術者資格についての説明は別に投稿しますので、参考にしてください。

更新講習案内と申し込み

さて、ここからはPC工法施工管理技術者の更新講習について、解説していきます。

まずは、更新講習の案内と申し込みから順に解説していきます。

更新講習の案内

更新講習会の案内は、資格取得時に登録したメールアドレスに11月下旬から12月上旬ごろに届きました。

オンライン更新講習が主流になってから、講習案内や申し込み方法も各協会でバラバラではありますが、PC工法施工管理技術者(プレハブ協会)の場合は、ハガキでの案内は来ず、メール通知のみです。

迷惑メールにフォルダ分けされることは少ないとは思いますが、メール設定により、確認できなかったということがないように注意しましょう。

更新講習の申し込み

更新講習は、申請書を記入して、更新講習に必要な費用を銀行口座に振り込む一般的な申し込み方法ではありますが、プレハブ協会の場合、申し込み方法もかなり特殊でした。

申込書の郵送や別途専用webページから申し込み申請などではなく、更新講習の申請書がエクセルで添付されるので、こちらに記入して、メール返信という形で申し込みとなります。

申請書は、従来の紙・郵送で申し込んでいた時のひな型を流用しているのか、名前部に捺印が必要であったり、顔写真の添付や更新講習費・登録費を振り込んだ際の振込受付証明書の添付を求められます。

正直、この申し込み方法にはかなり戸惑いました。

捺印を求められてるということは、紙に出力しろということかな?とも思いましたし、そうなるとそれをスキャンして、PDF添付するのか?
そうなると、顔写真や振込証明書はどうする…?

従来の方法を流用しているので、矛盾が生じてきており戸惑いました。

実際には、
申請書はエクセルに入力して、印刷して捺印したものを再度スキャンしたPDFファイル
顔写真と振込証明書をスクショしてエクセルファイルに画像として貼り付け、そのエクセルファイル

この二つのファイルをメールの添付ファイルに添付して返信しました。
また、申し込みをメールで行うのが初めてでしたので、メール本文もなんて書こうか迷いましたが、「PC工法施工管理技術者資格認定講習会(更新)の受講申込書送付します。」というような一文でそうしました。

申し込み後の、受講者の管理も煩雑になると思うので、このやり方はプレハブ協会に改善してほしいなと思うところです。

申し込み完了とテキストの送付

申し込み後は、受付完了しました等の自動返信メールが届くわけではありません。

申し込み期限が、年末に近いので、年明けた頃、テキストが送付されてきました
ここでも、テキストのみが送付され、申し込みが完了したかどうかやこのテキストを更新講習で使用する旨などの書類は同梱されていましせんでした。

テキスト送付から数日たって、メールにて「PC工法施工管理技術者のオンライン更新講習案内」が届きます。
オンライン更新ですので、ログインID・パスワード、そしてオンライン更新講習のURLが記載されています。

オンライン講習は、約2週間程度の期間が設けられているので、この期間内に受講を完了することが必要になります。

オンライン更新講習のシステム

さて、これまでは講習会より前の準備・手順についての解説でしたが、この章からオンライン講習事態についての解説をしていきます。

この章では、オンライン講習のシステムについて解説していきます。
講習会の概要や事前準備などは、この後の章で述べていきますので、お目当ての項目があれば目次を参考してください。

オンライン更新講習はeラーニング形式で行われます。
単に独自にeラーニングっぽいものを構築したわけではなく、e-ラーニング自体は、NTT東日本のサービスである「ひかりクラウドスマートスタディ」という企業向けのeラーニングサービスを利用しています。

建築は、工事が多様にあり、さらにそれぞれの工事にも多くの工法があります。
今回のプレハブ協会のように、工事や工法ごとに様々な協会があり、それぞれで資格認定制度がある場合も多いです。

したがって、ここ数年で主流になっているオンライン講習は各協会によって、取り組み方や仕組みがバラバラです。

プレハブ協会のPC工法施工管理技術者の更新講習は、前述したように申し込み方法は、従来の方法からうまく変化できていないなと感じましたが、オンライン講習自体は、外部のe-ラーニングサービスを使っているので、好感が持てます。

私もいくつかのオンライン更新講習を受けていますが、中には、更新講習のwebサイトにアクセスすると直接PDFファイルが開き、別途用紙にクイズ形式のように記載するだけといったオンライン更新講習もありました。

講習会自体にどこまでコストをかけれるかなど、各協会で様々かと思いますが、このようにeラーニングとして、確実な更新講習を行うというところは好感が持てます。

更新講習の概要と流れ

さて、eラーニングサービスのサイトには、申し込み完了時にメールに記載してあるURLからアクセスることができます。
アクセス後は、IDとパスワードの入力を求められますので、こちらもメール記載のものからログインします。

実際のeラーニングの画面を添付することはできませんが、ログインすると動画コンテンツが12コンテンツ並んでいました。

この、動画コンテンツを最後まで再生すると、そのコンテンツは受講完了となり、全12コンテンツ受講完了とすると最後にアンケートとなります。

講習の内容と流れと受講の時間

動画コンテンツは、事前に配布される『PC工法施工管理技術指針』のテキストに沿って解説がなされていきます。

テキストは第一章から第八章まであり、一部の章はコンテンツが分割されて作成されており、全12コンテンツとなります。

一つ一つのコンテンツの長さはものによってバラバラで5分程度から15分程度まであります。
すべてのコンテンツを一気に視聴する必要はなく、受講期間内であれば、動画再生途中でも中断して、途中から再開することが可能です。

会場での講習の場合、丸一日を講習に費やされてしまいましたが、場所・時間に余裕ができますので、自身のスケジュールや業務に合わせやすいのはとても良いです。

また、動画の再生速度も変更することができます。
講師の方も受講するすべての人にわかりやすく伝えることができるように、言い間違いなどを防ぐようにゆっくり話をされてる印象を受けました。

私は、講師の方にもよりますが、1.5~2.0倍で視聴しました。
これは、早く終わらせたいからということではなく、このくらいの速度の方が聞きやすかったです。これは普段からYouTubeなどで倍速再生に慣れているということもあるでしょうから、皆さんの聞き取りやすい速度に調整してみてください。

動画コンテンツの再生速度が変更できるので、更新講習に必要な時間は定かではありませんが、すべて動画の合計約3時間分です。

休憩なしで見続けるのはつらいので適宜休憩をはさみましたが、再生速度を速めているので、私は講習動画の視聴自体は、半日で終わりました。参考にしてみてください。

講習コンテンツの不満点

全体を通して、そこまで大きな不満はありませんでしたが、動画コンテンツの画面サイズだけが少し不満でした。

動画をクリックすると再生が始まるのですが、YouTubeくらいの画面サイズ感で少し小さいなと感じました。
YouTubeはまわりに関連動画やコメントなどがあるのであまりに気なりませんが、動画のみの画面であり、さらにスライドにはテキストの細かい図や文字が表示されてますので、小ささを感じました。

動画自体をクリックすることで全画面サイズに広げることができるのですが、その中間サイズがなく少し見にくいなと感じたところです。

更新講習の事前学習の必要性

どの資格でも、更新講習と聞くと事前学習が必要か?
更新講習の結果によって、資格はく奪にならないか?と心配することがあります。

PC工法施工管理技術者の場合、事前学習の必要はないと考えています。更新講習の結果によって資格はく奪ということはないでしょう。

もちろん、協会の回答ではないので、あくまで目安です。

特段、テストがあるわけでもないので、しっかりと講習会の内容を聞いて、資格取得または前回の更新から5年たっているので、知識の再履修・再定着という意味合いが強いと思います。

また、受講するタイミングによっては、基準や指針が変更になるタイミングもあるので、最新の知識にアップデートすることが今回の講習の目的になると感じました。

アンケートの回答

すべての解説動画を視聴すると最後にアンケート回答して終了になります。

アンケートは講習会の内容に対するテストではなく、「今後もオンライン更新講習を受講したいか」といった講習自体のアンケートになります。

アンケート回答をしないと、受講が完了したことにならないと思いますので、アンケート回答まで忘れずにしましょう。

更新講習だけでは不十分

最後に、更新講習を受講した後についてです。

更新講習を受講することで、PC工法施工管理技術者の資格証は問題なく更新されます。
ただ、資格があればいい、更新さえできればいいというものではありません。

もちろん実際にPC工法の現場に携わったときに、PC工法施工管理指針を参考にして施工計画をしたり、工事監理者と協議していくことが、この資格を有する者の本来の目的です。

更新講習では、テキストの概要やポイントを短時間で解説されているにすぎないので、PC工法の現場に携わった際には、しっかりとテキストを改めて確認する必要があります。

資格は、取ったら終わりではありません。
むしろ、資格を有していなくてもしっかりとテキストを読み込んだり、適切な施工計画をする者の方が立派です。
資格保有者として、知識を常にアップデートして適切な施工計画・管理できるようになっていきましょう。

おわりに

PC工法施工管理技術者の更新講習について解説しました。

私も5年前に初めて資格取得したものですので、更新講習は今回が初めてでした。
5年間のうち、PC工法の現場に携わったものは数得るほどしかありません。何度も遭遇する工法でないからこそ、テキストにどういった内容がどのあたりに記載されているのかといった大枠を把握して実戦に努めていきたいと思います。

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