施工計画

レベルコンと捨てコンって何が違うの!?

施工計画

現場でほとんど同じ意味だけど、呼び方が複数ある言葉が数多くあります。

今回は、捨てコンコンクリートとレベルコン(レベルコンクリート)についての違いを紹介して来ます。

呼び方は人によって異なるので、どちらの呼ばれ方しても理解できるようにしておくことは重要ですが、いざ自身でその言葉を発する時、どちらの言葉で呼ぶのか少し気をつけないといけないこともありますので、違いをしっかり理解して行きましょう。

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捨てコン、レベルコンとは

ステコンもレベルコンも建築現場におけるつかわれかた、使われる場所は同じです。

主に、基礎部材や1階の床など土と接する箇所の部材の下部に仮設部材として設けられます。

この、捨てコン、レベルコンの役割としては、主に次の目的となります。

  • 上部躯体の位置だし、墨出しやレベル精度の指標とする。
  • 上部躯体のための型枠や各種部材を設置・固定する。
  • 下部の土と上部躯体で縁が切れるので、コンクリート中に土など流入することを防ぐ
  • 施工環境を整え、雨天時なども現場が整然となる。

次からは捨てコンとレベルコンそれぞれなぜその名称で呼ばれるのか違いを見ていきましょう。

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ステコンと呼ぶのはなぜ

捨てコン、あくまで仮設材であるからです。

基礎梁の部材断面図を見てみると、構造体の下に捨てコン、その下に砕石敷きと表現されているのがほとんどです。

構造体の下部にある捨てコンと砕石のうち、砕石は土の凹凸を慣らし、部材の応力を支持地盤に伝えたりする構造的な役割を担っています。

一方、捨てコンは、どんだけ分厚く施工しても、構造耐力が向上するわけではなく、あくまで仮設材ですので、構造的にはないものとして判定します。
そのため、いくら捨てコンを分厚く施工しても構造耐力だけでなく、かぶり厚さの代わりとはなりません。

捨てコンの役割として、上述したように位置・精度出し、土の流入防止といった、あくまで施工側の都合で設けるものですので、捨てコンと呼ばれています。

また、用語の使われ方としては、現場の施工標準として広く利用されている『公共建築工事標準仕様書(建築工事編)』において、「捨コンクリート」として表記されています。

したがって、部材の名称として正式名称というと捨コンクリートという呼び方が通常となります。

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レベルコンと呼ぶのはなぜ

レベルコンについては、捨てコンという言葉が先にあり、その後にでできた言葉です。
様々な文献においては、捨てコン(捨てコンクリート)として表記されていますので、その派生として生まれた言葉です。

後から、生まれたからにはそれなりの理由がもちろんあります。
私が思う、レベルコンと呼ばれる一番の理由は以下になると考えています。

捨てという言葉の印象から、施工管理において不適切な管理、適当な施工にされることを防ぐため

レベルコンは確かに仮設材ではありますが、決して適当に施工していいものではありません。

レベルコンだからと言って、適当に打設したり、上面の慣らし処理やレベル精度をおろそかにすると、あと工事に影響を与えるばかりか、建物の構造性能に悪影響を与える可能性もあります

例えば、レベルコンの精度が悪く、想定より高いレベルのレベルコンを打設してしまった場合はどうなるでしょうか。
レベルコンの上に次の基礎梁を施工しようとする場合、基礎梁の構造寸法は決まっていますし、天端のレベルも決まっています。

ここで、基礎天端を優先してしまうと、構造寸法より少し小さな梁ができてしまます。
梁は部材端部から鉄筋までの距離が非常に重要です。

梁の曲げモーメントは、M=at×ft×jで算定されます。
梁の断面寸法が小さくなるということは、このj(応力中心間距離)が確保されなくなる可能性がありますので、耐力不足となる可能性も十分にあります。

なお、『公共工事標準仕様書(建築工事)』において、構造体コンクリートの断面寸法に関する許容差として、「基礎および基礎梁の断面寸法は0~+50mm」とマイナスにならないような管理が求められています。
つまり、捨てコンとしては、この断面寸法を確保するためにも、レベル精度0mmから少し下げ目で管理しておくことが重要になります。

このように、レベルコンは確かに仮設材ではあるが、決して適当に施工すればいいというものではなく、レベルコン上部の躯体に対する部材の寸法確保の基準となりますので、重要な施工管理になります。

捨てという言葉だけで、適当でいいみたいなイメージを持っては良くないことからレベルコンと呼ばれるようになりました。

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注意したい呼び方の使い分け

解説してきたように用途としては、同じなので、捨てコン、レベルコンどちらでも問題はありません。
ただ、この二つの呼び方注意したい場面もたまに遭遇しますので、意識はしておきたいです。

ただ、言葉の意味を考え、施工管理の場面においては、レベルコンという呼び方を好む方もいます。
特に、品質管理をするような場面は意識してレベルコンという言葉を使っているように感じます。

私が遭遇した事例としては、現場担当者が、施工計画の説明をしている場面で、工事監理者が「捨てコンと言うな。大事な部材なんだ」と注意を受けていた場面にも遭遇したことがあります。

もちろん、捨てコンといった本人も雑に扱っていい、管理していいという意識はなかったとは思います。
葉だけではありますが、その意味合いを注意して使い分けていくようにしましょう。

一方、捨てコン(捨コンクリート)と表現した方がベターな場面もあります。

先ほど、紹介したように公共工事標準仕様書など建設に関する多くの文献では捨コンクリートとして記載されていることが多いです。
そして、それに倣って、設計図書などにおいては、捨てコンと記載されることがほとんどdス。。

そういった点に厳しい方ですと、レベルコンという言葉は建設用語ではないと反論される場合もたまにあります。
特に、官庁工事の場合は、公共工事標準仕様書通りというのがより重要になりますので、書き言葉として捨コンクリートで統一したり、レベルコンとして記載する場合は、注釈をつけたりの対策も考慮しておきたいです。

私の場合は会話の時でも、施工計画図などで記載する場合もレベルコンと統一していらことが多いです。
相手は、捨てコン、私はレベルコンこれでも十分に会話は成り立ちます。

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おわりに

ステコンとレベルコンについて違いを解説しました。

どちらも基礎や基礎梁の下部に設ける仮設のコンクリートのことです。

言葉の違いではありますが、それぞれの言葉をどうしてそのように呼ぶのかまで知っておくと、あらぬ誤解を防ぐこともできますので、使い分けできるようにしていきましょう。

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