免震部建築施工管理技術者とは
免震部建築施工管理技術者は、一般社団法人日本免震構造協会(JSSI)が認定する資格です。
その名の通り、免震部の施工に関する専門能力を有する技術者として認知された資格になります。
免震部は、免震部材自体の施工管理だけでなく、周辺躯体の施工管理、また、免震建物であることを理解した外部足場などの仮設計画とその影響は多岐に渡します。
免震部建築施工管理技術者の資格は有効期限が5年間です。
5年ごとに更新講習が必要になりますので、今回のような更新講習を受講する必要があります。
免震部建築施工管理技術者更新講習
免震部建築施工管理技術者の更新講習は、昨今更新講習の主流になっているオンライン講習で行われます。
その中でも免震部建築施工管理技術者講習は、外部のeラーニングサービスを利用しているようです。
各施工協会が様々な方法でオンライン講習を確実に受講させるべく、試行錯誤している印象をまだ受けますが、協会のwebサイトにパスワード付けてPDFを公開するというやり方よりよっぽどよいのではと思いました。
eラーニングへの申し込み
更新講習の案内は8月下旬ごろに書類とメールで通知がありました。 ここは、従来通りで申請書を記入して、郵便局で振込、申請書と振込の控えを添付して協会に送付という流れです。
また、更新に必要なテキスト類、eラーニングの案内は9月中旬には届きました。
実際の更新講習開始は、10月中旬からでしたので、テキストが届いてから1か月弱あります。
eラーニング講習サイトにログインするためのID・PWも同時にお知らせがありましたので、すぐに受けられるのかなと思っていましたので、1か月先送りというのは少し忘れてしまいそうになりました。
eラーニング講習の流れ
更新講習の期間は約10日間ありますので、その中で時間を見つければいいので、自分で調整できるのはいい所ですね。
ただ、いつでもいいや・暇ができたら受けようと考えていると暇など訪れないので、先に予定を確保しておく必要が望ましいでしょう。
私は、eラーニング講習を動画の視聴とその後の理解度チェックで何度か動画に戻って正答を確認したりしましたが、eラーニング講習は1時間40分程度で完了しました。
また、講習の動画は基本的には1.5倍速で再生しました。
後ほど紹介しますが、講習時間を早めるために1.5倍速で再生したというよりは元々がかなりゆっくりした話し方で1.5倍が適切と感じたためです。
更新講習の動画も再生速度を調整したり、繰り返し視聴することも可能なので、視聴時間をどう調整するかによって更新講習に要する時間は変動しそうです。
ちなみに更新講習を受ける際の受講時間の目安は2時間を記載がありました。
更新講習を受けるにあたって
最後に更新講習を受けるにあったっての事前準備や注意点を記載します。 特別な対応はありませんが、忘れ物が内容には注意お願いします。
- 事前にテキストを読んだり、予習は不要
- 動画講習に対応できるようイヤホンや受講環境などを整える
- 動画再生速度は1.5倍速など速めで十分
- 理解度チェック問題について
- 動画は再視聴、eラーニング自体の途中中断は可能
それでは、一つずつ解説していきます。
事前にテキストを読んだり予習は不要
更新講習は解説+理解度チェックで進んでいきますが、更新講習に先立ち、配られたテキストを読んでおくといったことは必要ないかなと思います。
テキストは免震構造施工標準といったテキストで、更新講習のために必要となるというよりは、免震建築物を施工する上での施工計画などの参考にするものです。
更新講習を受講することで、資格取得して5年経過している間の免震建築に関するガイドラインや基準の変更を確認したり、施工の際もどのようなことに留意するべきかを改めて理解するというニュアンスが強いかと思います。
ただ、理解度チェック問題があります。
この理解度チェック問題を何割で合格かといった記載はありませんが、あまりにも正答率が悪いと不合格という可能性はあるでしょう。
解説動画の中で理解度チェック問題の内容は解説してくれているので、解説動画はしっかりと聞くようにしましょう。
動画講習になるので、イヤホン等環境を整える
講習は解説動画+理解度チェック問題という流れで行われますので、受講環境もよりますが、イヤホンなどを用意したり、個室など音が出ても問題のないように準備しておく必要があります。
特段、新たに用意するものはないと思いますが、会社やシェアオフィスなどで受講しようとしているとイヤホンがないと対応できなくなってしまうかと思いますので、当日忘れてないように注意してください。
動画の再生速度はちょい早めで十分
更新の動画は、協会の方が講師となり説明しています。
動画にするにあたり、かなりゆっくり目に話している印象を受けました。
私は1.5倍速で一般的に話をするスピードと感じました。
むしろ1倍速で聞き続けるには逆に聞きづらいかなと思うくらいのスピードです。
ちょっと急ぐという場合は、2倍速でも十分かなと思いましました。
基本をゆっくり目に話してくれてるので、速度調整しやすいのはありがたいです。
以前、他の資格更新講習をオンライン講義で受講した際は、同様に講師が協会の方でしたが、滑舌や話のスピードにより少し聞きにくいなと感じる講習もありました。
今回の場合は、どの講師の方もかなりゆっくり丁寧に話すことを心がけており、十分な説明であったと思います。
オンライン講義などでこのあたりは可能であれば、喋りのプロにお願いしてもいいの感とは思いました。 費用がかさむこともありますが、専門用語が多いので、難しいのかもしれないですね。
理解度チェック問題
章ごとに動画があり、その中で出た内容を理解度チェックとして出題されます。 内容は講習の内容を聞かなくても設問だけで分かるものもあれば、細かいことを聞かれることもありました。
私は正答率100%でしたが、即座に正答と解説が表示されますので、しっかりと解説動画を確認すれば、特段心配しなくていいのかなと思いました。
また、設問を見た後に再度、講習動画を視聴することも可能です。
講習動画をよく聞きながら、この辺で話してたなということが分かれば、そこに戻って再生して正答を確認しても、時間的には十分余裕ありかと思います。
ただし、設問を問い後に、再度解きなおすということはできません。
まぁ当たり前ではありますが、注意しておきましょう。
途中中断・動画の繰り返し視聴も可能
理解度チェックの中でも触れていますが、講習中でも解説動画を繰り返し視聴することができます。
理解度チェックで正答が分からなかったり、もう一度詳しく解説を聞きたいという場合は、前の章に戻って、動画再生を繰り返すことができます。
さらに、解説動画はeラーニング期間中であれば、繰り返し視聴が可能です。
10日程度と短い期間ですが、気になった点などは繰り返し視聴して知識を蓄えましょう。
また、eラーニング講習自体を途中で中断することも可能です。
連続して2時間程度を確保できない場合などは、途中で中断して改めて再開することが可能です。
ご自身の業務都合を考慮して、計画な更新スケジュールを立てましょう。
おわりに
免震部建築施工管理技術者の更新講習について解説しました。
更新更新講習に当たり、事前に準備したり、資格はく奪されないか心配ということはないと思います。 ただ、受ればいいやというわけでなく、しっかりと解説動画を確認しておくようにしましょう。
特に、免震建築など比較的新しい形式の建物では、地震のたびに基準や技術指針が更新されたりします。 資格取得または前回の更新から5年経過してますので、新たな基準や標準的な施工方法について継続学習していくようにしましょう。
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