コンクリート試し練り

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生コンクリート工場での試し練り立ち合いに行ってきました。

試し練りの経験が多いわけではありませんが、試し練りとはどういうものか、目的・管理ポイントなどを記載していきます。

目次

試し練りとは

試し練りとは、コンクリートの性能(強度や粘性などの特徴)を確認するため、実際の配合でコンクリートを練って、目的に合わせた各種試験を実施することです。

コンクリートは同強度、同配合のコンクリートであっても使用する骨材によりその性能は大きく異なります。

骨材の種類だけでなく同様の砂利でも産地により性能にバラツキがあります。

コンクリート強度自体は各生コンクリート工場が自社で使用する材料等の特性を基に配合計画書を作成しますので、強度不足という事態が生じることは稀です(管理体制が甘い工場、初めての配合では、実際に生じることもあります)。

圧縮強度など硬化後に試験する項目はその場ではわかりませんが、試し練りにて供試体を作成し適正な養生を行い所定の材齢で試験を実施します。

試し練りの目的

試し練りの目的は1章でも触れていますが、さまざまな目的で行われます。

試し練りを行う目的
  • JIS認証品以外の配合によるコンクリートの強度試験
  • 大臣認定取得のための試験
  • 収縮低減、内部発熱温度抑制など特殊なコンクリートを使用するための性能試験
  • 実績のない生コンクリート工場に対する審査的意味合いを込めた試験

試し練りを行う目的を一つ一つ上げているとキリがありません。またコンクリートの性能だけでなく、工場の管理体制を確認することも試し練りの目的の一つといえます。

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試し練り管理のポイント

コンクリートを使用する立場である僕たちの管理ポイントですが、まずは”特にやることがない”が理想であるといえます。生コンクリート工場が適正に材料計測、練り混ぜ、供試体採取をしてくれ、我々はそれを確認するだけというのが望ましいです。

今回僕が立ち合いしたものは複数の生コンクリート工場で同配合のコンクリートに対して、性能を比較するものでした。

材料の計測、練り混ぜ等は各生コン工場で定めた配合計画書に従い計測していることを確認する程度で問題ありませんでした。

特に注意した項目は供試体の作成方法や初期養生方法が適切であるか、さらに各生コン工場で同様の方法で行うことの指示でした。

硬化後のコンクリートの試験は供試体によって行いますので、作成がいい加減であると供試体の善し悪しが結果に反映されてしまいます。そのため、今回の立ち合いでは同条件となるように指示を行いました。

また、試し練りの際、工場内を見学し、材料の管理や試験者に人数の確認、出荷能力の確認などもヒアリングを行うようにしましょう。

いくら試験の結果が良くても確実に出荷できる製造能力、アジテーター車の確保ができないと現場で打設するコンクリートは貧相なものになってしまいます。

おわりに

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生コンクリート工場は他の鉄骨工場やPC製作工場といったところ比べると規模が小さいです。どんな工場でコンクリートを製造しているのか現場にいるだけではわからないことですから、機会があれば是非行ってもらいたいと思います。

また、今回の試し練りの立ち合いの中で生コン組合の生々しい話を少し聞くこともできました(この場では言えません)。知らない世界が多いんだなと改めて実感することもできましたw

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